革靴を長持ちさせる為の心構え

お気に入りの革靴や思い入れのある革靴は、いつまでも履き続けたいもの。

しかし、雑誌などが謳う「一生モノ」という言葉につられて靴を手に入れたが、数年で履き潰してしまった!

なんて方も少なくないようです。

Gennojiです。

革靴のお手入れ方法をまとめた情報はたくさん出回っていると思いますが、今回はあまり語られていない革靴を長持ちさせる為の心構えについてお話しします。

長く使う前提で靴を持つ

靴を消耗品と考えている方も多いかと思います。そういった考え方を否定するつもりはありませんし、実際に消耗品として作られている靴も多いです。

しかし、革靴を長持ちさせたいと考えているのであれば、少なくとも靴を消耗品と考えるのをやめ、長く使う前提の靴選びをする必要があります。

長く使う為に見定めるポイントは主に2点です。

修理することを考えられている靴か

靴を消耗品と考えるのをやめると書きましたが、靴のソールはあくまで消耗パーツです。

ソールの交換修理が受けられなくては長く使える靴とは言えません。

靴の製法の話はここでは置いておきますが、靴の購入店舗でどのような修理が受けられるかは確認した方がいいでしょう。(そして修理代が納得のいく金額であることも大事。)

仮にそのブランドが無くなってしまったとしても、街の靴修理屋さんで容易に修理出来る靴は長く使える靴と言えます。

長く使える素材か

革靴と言っても、実は内側が合成皮革だったり、ソールがウレタン素材だったりするものがあります。そういった素材は確実に経年劣化するので長く使える靴にはなりません。

ソールであれば、代替えパーツが容易に手に入るものであれば問題ないですが、そもそも修理を想定していない靴も多いです。

天気を見て履く靴を決める

靴屋の経験上、雨に多く濡らしたことが原因で靴の寿命が縮まっているケースがかなり多いです。

靴を濡らした後に一生懸命ケアするよりも、あらかじめ雨に強い靴を用意しておく方が労力もかからず断然おすすめです。

雨用の靴にこそこだわるべき

雨用の靴として、ラバーソールで耐水性の高い表革を使用した靴を準備するといいと思います。

ラバーソールを備えたダークカラーのスエードシューズなどは一足あると雨の日に重宝します。

雨用の革靴用意してますか?雨の日に履く靴について考える。

無理せず習慣として続けられるお手入れをする

「革靴を長持ちさせる為には、何よりお手入れを一生懸命すること」

そう考えている人もいるんじゃないでしょうか。

たしかにお手入れは必要ですが、靴と長く付き合うには無理せず習慣として続けられるお手入れにする必要があります。

ブラッシングだけは小まめに

靴を履く前や靴を脱いだ後には、毎回ブラッシングをすると良いです。

というより、日常のお手入れはほとんどこれだけで完結します。

ブラッシングは、ホコリや汚れが取れるだけでなく、革の艶も出ますし、多少のスリ跡はキレイになります。

・靴を過保護にしない

靴のお手入れというと、クリーナーでの汚れ落としや、クリームでの保湿の重要性が語られているものを多く見かけます。

しかし、個人的にはクリーナーやクリームを使う頻度は極力少なくするよう心掛けています。

経験上、クリーナーやクリームを頻繁に乗せられた革は、コシが無くなり革表面の耐久性も落ちます。

全く不要というわけではないですが、過度に手入れするのも考えものです。

【革靴のお手入れ】シューケア用品よく使うもの・あまり使わないもの

履き過ぎない、放置しない

靴を長持ちさせたいのであれば、履く頻度にも気をつける必要があります。

同じ靴を連日履かない

同じ靴を連日履いてしまうと、靴の内部で吸収した汗がこもり続け、カビや雑菌の繁殖に繫がることは以前のブログでもお話ししました。

【革靴のお手入れ】革靴のカビ対策どうしてる?

さらに、革は水を吸うと柔らかくなり変形しやすくなる性質があるので、湿気のこもった靴を履き続けると、体重のかかる部分が大きく沈み込むなどの型くずれが起こりやすくなります。

履かずに放置し過ぎるのも良くない

革靴が趣味のような方は、たくさん靴を持っている為、ほとんど足を入れない靴もあるかもしれません。

しかし、靴は履かずに放置し過ぎると、乾燥が進み革の硬化や内部の接着剤の劣化が進むと言われています。

時々は履いて、汗を吸収することも革の柔軟性を保つには必要なことです。

修理のタイミングを誤らない

靴と長く付き合えば、修理に出すことも出てくると思います。修理のタイミングを誤ってしまうと靴の寿命を縮めてしまうので注意しましょう。

・ソールが減り過ぎる前に修理に出す

気付かないうちにソールが修理のタイミングを迎えているということがあります。

ソールに大きく穴が空いてしまったり、つま先が減りすぎて表革が削れるまで履くと修理のタイミングとしては遅く、靴の耐久性は落ちます。

修理が早過ぎるのも良くない

たまに、それほどソールが減っていないのにソール交換の修理に出す方がいます。

ソール交換など大がかりな修理は、靴にも少なからず負担がかかるものなので、急いで修理に出すべきかよく見定めましょう。

【革靴の修理】適切なタイミングを解説

最後に

今回は革靴を長持ちせる為の心構えについてまとめました。

ややざっくりとした内容になりましたが、こういった心構えを前提にして、より詳しい知識を付けていったほうが情報に惑わされないのではないかと思います。

一番大事なのは、その靴を大切にしたいと思うことかもしれません。

あなたの革靴が傷んでしまう5つの習慣



あなたの街の靴屋「Life with shoes」の店主。 (@Gennoji_LWS
国内外で靴作りをした元靴職人。
これまで5000人以上の足をみて靴選びのお手伝いをしてきました。
足に合った靴の選び方、印象を良くする靴のお手入れ、靴を長持ちさせる付き合い方をお伝えします。