【革靴の修理】適切なタイミングを解説

「この靴もだいぶ傷んできたな。」

「そろそろ修理しようかな?」

革靴の修理は適切なタイミングを過ぎると、靴の負担も修理費用も増えますよ!

Gennojiです。

今回は革靴の修理のタイミングについてお話しします。

革靴は正しく扱うことで長く愛用出来ることが魅力の一つ。

とくに10年以上履きたいと思ったら、修理に出すタイミングを誤らないことが大切になってきます。

今回はこちらの靴(マッケイ製法、レザーソール)を例にとって修理のタイミングを解説します。

この靴は8年程履いてかなりソールが減ってきました。表革の状態は良いので修理すればまだまだ活躍してくれるでしょう。

革靴で修理頻度の高い箇所を見ていきます。

トップリフト(ヒール)の修理

トップリフトとはヒールの一番下部のパーツのことです。革底で言えばラバーが組み込まれている部分。

人は歩行時、かかとの外側から着地するので、靴を履いていればヒールが外側から減っていくのは一般的なことです。

あまりにヒールが減ると靴が傾き歩行姿勢に影響が出るので、ヒールの減りはトップリフトの範囲(だいたい6〜7mm厚)で修理に出した方が良いでしょう。

上の写真の状態で丁度トップリフト交換のタイミングです。これ以上削れてしまうとヒール全体を交換することになるので、修理代も上がります。

ソールつま先の修理

ソールのつま先も減りが進みやすい部分です。

とくにソールの返りが硬いとつま先が減りやすい傾向があります。

グッドイヤーウェルテッドのようなソールの硬い靴は最初のうちにソールにしっかり曲がりを付けることで、つま先の摩耗が軽減します。

(写真の靴はマッケイなので返りが柔らかく、つま先の減りはそこまで進んでいません。)

つま先の厚みが1/3程に減ったら、つま先の補修を検討しましょう。(ウェルトや押縁と呼ばれるコバの層まで削れると修理費用が上がる場合があります。)

オールソール修理

底面が全体的に摩耗し薄くなってきたらオールソール(底全体の交換)が必要かもしれません。

レザーソールであれば、底面に亀裂が入ったり内部の中物(コルクなど)が露出したらオールソールのタイミングです。

(写真の靴がまさしく亀裂が入った状態なので、オールソールをする予定。)

ラバーソールも基本的には同じですが、グリップの溝が擦り減って無くなると滑りやすくなるので、そうなったらオールソールを検討しましょう。

カウンターライニングの修理

カウンターライニングとは靴のかかと内側のことで、この部分も擦り減って穴があいたり裂けることがあります。

ライニング革と表革の間には硬い芯材が入っているので、この芯材が露出したらカウンターライニングの修理に出しましょう。

また履き口周りのステッチが切れたり革が裂けている場合も合わせて修理が必要です。

靴を履く時、靴ベラを使わなかったり靴ひもを解かずに履こうとすると履き口周りに負担が掛かり傷みやすくなります。

(写真の靴のカウンターライニングはまだまだ問題無さそうです。)

ライニング前方の修理

靴の内側、とくに小指の付け根や親指の付け根周りが擦り減って穴があくことがあります。

こちらも亀裂や穴に気づいたら、早めに修理に出しましょう。

目立たない所だからと放置してしまうと、穴が広がり表革にまでダメージが出ることがあります。

(写真の靴も少し擦れてますが、まだ厚みがあるので今回は大丈夫です。)

靴の修理はどこに依頼する?

靴の修理をどこに依頼したら良いのかも悩みどころではないでしょうか。

修理は主にメーカーの純正修理と街の靴修理店の二つに分けられます。

一番間違いないのはメーカーの純正修理です。

靴の修理は使用するパーツによって履き心地が変わる場合があります。もとの履き心地が気に入っていたのであれば純正パーツで直せるメーカー修理が間違いないでしょう。

またオールソールなどは他社で修理すると、そのあとメーカー修理を受付けてもらえなくなる場合もあるので注意が必要です。

ただメーカー修理の場合は、一般的に修理代が高く、修理期間も長くなる傾向があります。

一方で街の修理店は、メーカー修理よりも修理代が安く、出来上がりが早い場合が多いです。

メーカー修理対応のないブランドや廃業したブランドの靴は、いずれにしろ一般の修理店に依頼することになるので、近場で腕の良い修理屋を見つけておくと何かと安心です。

靴の傷みサインを見逃さない

靴の傷み方は人それぞれ違います。

それは靴が発しているサインでもあります。

例えば、つま先やライニングなど部分的な摩耗が早い人は靴のサイズが本当に合っているかも今一度見直してみると良いでしょう。(サイズの合っていない靴は傷みも早いです。)

また、早くに表革がひび割れてしまったり履き口が傷む方は、靴の使い方に問題があるかもしれません。

あなたの大切な革靴をひび割れから守るための対策

傷みの要因に目を向けることで「正しい靴選び」「正しい靴の扱い」が出来るようになります。

そうすれば大切な革靴ともっと長く付き合っていけるはずです。

あなたの革靴が傷んでしまう5つの習慣



あなたの街の靴屋「Life with shoes」の店主。 (@Gennoji_LWS
国内外で靴作りをした元靴職人。
これまで5000人以上の足をみて靴選びのお手伝いをしてきました。
足に合った靴の選び方、印象を良くする靴のお手入れ、靴を長持ちさせる付き合い方をお伝えします。