間違っているかも!革靴のムレとニオイ対策

誰でも一度は靴の「ムレ」や「ニオイ」を気にしたことがあるのではないでしょうか?

Gennojiです。

今回は革靴のムレとニオイ対策についてお話しします。

靴の蒸れや消臭関連グッズはドラックストアや100円ショップにも数多く並んでおり、実際に悩まれている人も少なくないでしょう。

私も靴屋で働いていると時々相談を受けることがありますが、実はムレ・ニオイの対策で間違った認識をしている人が少なくありません。

そのムレ・ニオイ対策は間違っているかも?

時々靴のムレやニオイ対策として5本指ソックス+消臭インソールを使われている方がいます。

この対策が間違いとは言いませんが、場合によっては逆効果になるので注意が必要です。

カジュアルシューズなど、もともと甲やつま先に余裕のある靴ならまだ問題ありません。

しかし、ビジネスシューズを5本指ソックスでサイズ合わせしたり、さらにインソールを入れるとなると、本来の足のサイズよりも大きいサイズの靴を選ばなくてはなりません。

そうするとどうなるか?

靴自体のサイズが合っていないため、歩くたびに足が不安定になり、かえってストレス性の発汗が増えてしまう恐れがあります。

中には「靴は少し大きめの方が密着感が軽減し蒸れにくい」と思っている人がいますが、これも誤解です。

「ムレ」や「ニオイ」対策で靴のサイズを上げるのは根本的に間違いです。

消臭や抗菌を謳うインソールも色々とありますが、そのような商品はインソールに十分な吸湿性があるかも着目してみてください。

いくら抗菌素材を使っても、ベースが吸湿性の低い素材だとかえって蒸れやすくなる場合があります。

インソールを使うのであれば、多少値が張りますが革製のものが吸湿性と着用感が良くおすすめです。

良い靴は蒸れにくい

それでは革靴のムレ・ニオイ対策はどうすれば良いのか?

一番手っ取り早いのは良い革靴を履くことです。

具体的に言うと、靴のライニング(甲革の内側)と中底(足裏が接する底面)に吸湿性の良い本革を使用した革靴を履くことです。

この吸湿というのがポイントで、ライニングと中底が汗を素早く吸収することで蒸れにくく、臭いのもとになる雑菌の繁殖を抑えます。

安価な革靴はコストダウンの為、ライニングが合皮だったり中底にパルプボードなどの合成材が使われている場合があり吸湿性が良くありません。

レザーライニングでも、吸湿性を重視するならナチュラルカラーのヌメ革ライニングを選ぶと良いでしょう。(顔料で塗装されたライニングは吸湿性が落ちます。)

靴のムレやニオイが気になる人は、ライニングと中底には少しこだわってみてはいかがでしょう。

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履き方で靴内の湿気を抑える

靴の履き方もとても重要です。

靴内に湿気が留まり続ければ雑菌が繁殖しやすくなり臭いが発生します。

一日履いた靴はかなりの量の汗を吸収していますので、それを乾かす時間が必要。

靴を一日履いたら、最低でも1〜2日は湿気を抜く為に休ませた方が良いです。

靴をローテーションで履くことは、ニオイ対策になるだけでなく、過度な型崩れや靴の傷みを抑えることにも繋がります。

靴の保管方法も大切

革靴の保管、どうしてますか?

いくら靴をローテーションで履くようにしても、保管場所の通気が悪ければ除湿の効果は上がりません。

靴の保管は極力通気の良いところで。

靴棚や靴箱にしまい込むなら、靴の除湿を完了した上でしまうことを心がけましょう。

特に湿度の高い夏場は靴の除湿が臭いの発生を抑えるのに効果的です。もちろんカビ対策にもなります。

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また保管時に木材(無垢材)のシューツリーを入れたり、消臭・抗菌スプレーを活用することも一つの方法です。

最後に

今回は革靴のムレとニオイ対策についてまとめてみました。

靴の蒸れや消臭関連グッズはたくさんありますが、靴自体の吸湿性や正しいサイズ選びが伴っていなければ効果が出ない(または逆効果になる)ということは知っておくと良いでしょう。

また手持ちの靴が少ないという方は、まずは足数を増やしてローテーションで履いてみてはいかがでしょうか。

足元が整えば、一日中快適で、自信を持って過ごせますよ!

参考になることがあれば幸いです。

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あなたの街の靴屋「Life with shoes」の店主。 (@Gennoji_LWS
国内外で靴作りをした元靴職人。
これまで5000人以上の足をみて靴選びのお手伝いをしてきました。
足に合った靴の選び方、印象を良くする靴のお手入れ、靴を長持ちさせる付き合い方をお伝えします。