新しい革靴を履き下ろす際にプレメンテナンスをしてますか?
少し手を加えるだけで、革靴の足馴染みがグッと良くなりますよ!
Gennojiです。
今回は革靴を履き下ろす際のプレメンテナンスを解説します。
プレメンテナンスとは、革靴を履き始める前に行うお手入れのことを指します。
プレメンテナンスの目的とは?
私の考えるプレメンテナンスの目的は2つあります。
ひとつは足馴染みを良くすること。
新品の革靴には、硬くてすぐには快適に履けないものがあります。
グッドイヤーウェルテッドの紳士靴のように剛性の高い革靴になると、表革と裏革を合わせて厚さが2.5〜3mm程あります。
プレメンテナンスを施すことで、足馴染みが良くなり靴擦れの予防にも繋がります。
もうひとつは革靴の負担を軽減させること。
新品のまだ硬い革靴をいきなり履くと、屈曲させた時、革に強い負荷が掛かってしまいます。(製造から長い期間経過している靴は乾燥しているので特に注意が必要)
初期の靴の負担を抑えるためにもプレメンテナンスは重要です。
それでは実際のプレメンテナンスの流れを解説します。
①ほこりを払う
まずはシューレースを外し、表面に付着したほこりをブラシで払います。
店先に置かれていた靴は、細かなところにほこりが溜まっている場合があるので、しっかりブラッシングします。
②デリケートクリームを塗る
デリケートクリームは革の柔軟性を高める目的で塗ります。
全体にまんべんなくクリームが塗れたら、クリームが中に浸透するまで少し時間を置きます。
③革を揉みほぐす
デリケートクリームが浸透したら、手で軽く革を揉みほぐします。
つま先やかかとの芯は潰さないよう注意してください。
④靴クリームを塗る
ここからは一般的なお手入れの流れ。
まずは靴クリームを塗ります。(靴クリームに含まれるワックスは艶を出すだけでなく、革の乾燥を遅らせる効果もあり)
革色に合わせて色付きのクリームを使えば補色も出来ます。
クリームの量は出来るだけ最小限で薄く塗り伸ばすのがポイント。
⑤ブラッシングする
ブラッシングすることで、靴クリームを革に馴染ませます。
豚毛などコシのあるブラシが使いやすくオススメ。
⑥乾拭きで仕上げる
最後にグローブクロスなどで乾拭きします。
この一手間で革表面に不要なクリーム(汚れの原因)を残すことがなくなります。
ソールの曲がり付け
履く前にもやっていただきたいことがあります。
靴を履いたらヒモをしっかりと締め、ソールに曲がりを付けるよう、膝が地面着くくらい屈曲させます。
甲革に皺が入るのを勿体なく感じる人もいるかもしれませんが、ソールが硬いまま履き始めると、ソールの減り方が偏ってしまうだけでなく靴擦れの原因にもなります。
最後に
今回は革靴を履き下ろす際のプレメンテナンスについて解説しました。
新品の革靴は一手間加えることで履き心地が全然変わります。
特にグッドイヤーウェルテッドのような堅牢な靴は、新品と馴染んだ後で履き心地の変化が大きいので、プレメンテナンスをして少しづつ慣らしていくのが良いと思います。
新しい靴を購入した際のご参考になれば幸いです。