「お店では良いと思ったけど、どうも足に合わない。」
そんな経験ありませんか?
足と靴との相性を確認するポイントを押さえていれば、もう靴選びで失敗しません!
Gennojiです。
今回は革靴を選ぶ際の基本的なフィッティングのポイントをお話しします。
どんなに気に入って買った靴も足に合わなければ履かなくなってしまうもの。
靴を買う際は自分の足に向き合うことが大切です。
靴を試着する前に準備(確認)しておくこと
・革靴に合わせる靴下を用意しておく
革靴を試着する際は、革靴に合わせる靴下を履きましょう。
薄手のソックスと厚手のカジュアルソックスでは靴を履いた時のサイズ感が全く違います。
・革靴に足を慣らしておく
革靴を試着する際は、出来れば革靴を履いていくことをおすすめします。
足は直前に履いていた靴の影響を受けやすいものです。締め付けの緩いサンダルやスニーカーから革靴に履き替えると、圧迫を感じやすく適切な判断が難しくなります。
革靴を履いていくことが難しければ、最初に履いた感覚だけで判断せず、前後サイズを履き比べるなどして徐々に足を革靴に慣らしましょう。
・革靴のサイズ表記について
革靴と海外製スニーカーでは、サイズ表記の基準が異なります。
例えば足の実寸が26㎝の人だと、日本の革靴は「足入れサイズ」を採用しているので靴のサイズも26㎝前後となりますが、海外製スニーカーは「靴型サイズ」を採用しており27〜28㎝になったりします。(ブランドや製造国によって変わります。)
革靴を選ぶ際は、自分の履いているスニーカーのサイズは一旦忘れましょう。
そして、サイズ表記は”あくまで目安”ですので、あまりサイズに捉われず実際に履いて選ぶことが大切です。
それでは実際に靴を履いた時に確認すべきポイントを見ていきます。
かかとがフィットしているか
かかと周りに指が入ってしまうような隙間はありませんか?
かかとがヒールカップにきちんと納まっていないと、歩くたびに足が前に滑り指先が詰まってしまうかもしれません。
履き口(トップライン)が合っているか
履き口がくるぶしに当たっていませんか?
歩くたびにくるぶしが擦れるようだと、痛くて履いていられません。
かかと下にインソールを入れてくるぶしを上に逃す調整方法もあります。
つま先に適度な余裕があるか
指先は圧迫を受けていませんか?
指先周りに空間が少なく、歩くたびに指に負荷がかかる靴は足のトラブル(ハンマートゥ、外反母趾など)の要因になります。
つま先の空間(捨て寸)を1㎝程は確保出来るサイズを選ぶと良いでしょう。(ヒールの高さやトゥの形状によって異なります。)
足と靴のボールジョイントが合っているか
指のつけ根の関節が不自然に飛び出ていませんか?
親指のつけ根と小指のつけ根を結ぶ足幅の広い部分をボールジョイントと呼びます。
靴と足のボールジョイントの位置がしっかり合っていることを確認しましょう。
つちふまず(アーチ)が合っているか
つちふまずと靴のアーチは合っていますか?
つちふまずに空間があり、つちふまずが支えられない靴は履いていて疲れます。
甲がフィットしているか
甲の一番高い付近で足と靴がしっかり固定されていますか?
羽根(靴紐を通している部分)に適度な開きがある靴は、紐を締めることで甲周りのフィット感を調整出来ます。
甲が薄く羽根が閉じきってしまう人は、インソールやタンパッドでフィット感を高めることが有効です。
靴の製法によるフィッティングの違い
「革靴は伸びるからキツめに選んだ方がいい。」 なんて聞いたことありませんか?
しかし、なんでもキツく選べばいいという話ではありません。靴の製法によってサイズ選びは変わります。
・グッドイヤーウェルテッド製法
「グッドイヤーウェルテッド製法」の靴は構造上、ソールの内部にコルク等の詰め物が入っています。
そのため、履き込むと体重のかかる部分が沈み込み、甲周りにゆとりが生まれます。
したがってフィッティングした際、甲周りに多少圧迫感があっても後々馴染む予測が出来ます。
・マッケイ製法 / セメンテッド製法
「マッケイ製法」や「セメンテッド製法」の靴は内部に沈み込む余地があまりないため、グッドイヤーほどのサイズ変化はありません。
新品時から無理なく履けるサイズで選ぶと良いでしょう。
最後に
今回は革靴を選ぶ際の基本的なフィッティングのポイントについてまとめてみました。
どんなに良い靴でも履く人の足に合っていなければ、その良さは発揮されません。
足の感覚は案外いい加減なので、靴選びの際は目で見て手で触って確認することも失敗を減らすためには大切です。