ビスポーク(bespoke)とは「誂え」「注文品」を意味する言葉。
「ビスポークシューズ」は一般的に顧客の指定した仕様で足に合わせて作る注文靴のことを指します。
しかし今回はビスポークシューズの話ではありません、、
Gennojiです。
靴選びにはビスポーク(対話)が大切とはどういうことか?
そもそもビスポーク(bespoke)とは「be spoken=対話」に由来する言葉。
つまり、ビスポークとは作り手とユーザーが「対話」しながら作り上げることを意味しています。
今回お話ししたいのは、既製靴を選ぶ際も対話を重視することで、さらに有意義な時間に出来るということです。
ネットショップ全盛の今だからこそ、お店に出向いた際は「対話」を大切にして欲しいと思います。
靴選びに対話が大切なワケ
靴屋に入ったらお目当ての靴を指差し、「これの26㎝履かせて。」経験豊富な方であればこれでも問題ないでしょう。
しかし、靴選びの経験が少ない方や初めて履くブランドであれば、まずは販売員にサイズを提案してもらうことをおすすめします。(足の採寸をしているお店であることが前提。)
販売員によって知識の差はあれど、場数を踏んでいる人の意見は参考になるものです。
実際、革靴選びの経験が浅い人は自己判断で大き過ぎるサイズを選ぶ傾向があります。
「自分の靴のサイズは◯㎝」と決めつけず、客観的な意見を聞くことでより快適な靴を見つけられるかもしれません。
販売員のアドバイスや実際に履いて得た経験を積み重ねることで正しい靴選びの感覚は身につきます。
信頼出来る販売員とは長く付き合う
もしあなたが信頼を置けそうな販売員と出会うことが出来たら、その方とは長く付き合うことをおすすめします。
どんな世界にも言えますが、一度きりよりも二度、三度と顔を合わせていると相互理解が深まり、より親身な対応になるものです。
以前買った靴のフィードバックをすることで、あなたの好みやフィッティングの精度も高まります。
靴のフィッティングとは、単に足に合う靴を見つける機械的な作業ではありません。(足に合わせるだけなら、いずれ自動採寸に取って代られるでしょう。)
プロに求められるフィッティングとは、趣向やライフスタイルに寄り添った提案を行い、履き主が納得する靴を提供するスキルです。
これは簡単なことではありません。
たとえビスポークシューズであっても、出来上がった靴を履いてみると「ここが、もうちょっとこうなら」みたいなことは普通にあります。
割り切った言い方をしてしまうと、一足目の靴は二足目の靴をより良いものにする為のプロセスです。
既製靴であっても同じこと。販売員に前回の靴のフィードバックをすることで共通理解が深まり、より良い靴と出会えるかもしれません。
あなたのお気に入りの靴はいつか廃番になるかもしれないですが、あなたをよく知る馴染みの販売員がいればそれに代わる靴を見つけてくれるはずです。
最後に
今回は、靴選びにおける「対話」の大切さについて考えてみました。
最近は靴もネットショップで買うという人が少なくないようです。
「靴だけは履いて選べ」なんて言っても、時代の流れからすれば今後もネットショップを利用する人は増えるでしょう。
ある程度経験を積んだ方ならネットショップもいいと思います。
一番心配なのは、経験の浅い人が正しい靴選びを身につける機会が少なること。
「情報」ならネットでいくらでも得られますが、「活きた知識」は身をもって体験しなければ得られないものです。