新型コロナウイルスによる外出自粛でも、物資の面でそこまで不便を感じない人が多いのは、「ネットで何でも買える」ということが大きいですよね。
本当に便利な世の中です。
靴を扱う会社の多くもECサイトを取り入れているので、靴をネットで買った経験のある方もいるのではないでしょうか?
しかし、靴のネット購入は何かと失敗がつきもの、、
Gennojiです。
今回は靴をネットショップで買うリスクについてお話しします。
日本の靴市場でもECサイトが年々伸びており、この流れは今後も拡大していきそうです。
靴のネット購入が一般的になっている今だからこそ、失敗しない為の靴選びについて改めて考えてみたいと思います。
トラブルの多い靴のネット購入
靴のネット購入は、着用感であったりお手入れ方法や注意点など、ECサイトの画面上だけでは伝わらないことがたくさんあります。
もちろん、各社とも工夫して購入者のレビューを表示してみたり、足の自動採寸などにも取り組んでいますが、なかなかトラブルが減らないのが現状のようです。
具体的な例を上げます。
購入したサイズが足に合わなかった
「マイサイズで購入したのに履いてみるとサイズが合わなかった」
一番よくあるケースだと思います。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
・靴にマイサイズは存在しない
靴のECサイトを見ると、ほとんど例外なく「サイズを選択」する項目があるはずです。
たとえば、検索機能でサイズ26㎝と入れれば、ずらりと26㎝表記の靴が出てきたりします。
はたして26㎝と表記された靴たちが全て同じようなサイズ感なのでしょうか?
何足か靴をお持ちの方ならお分かりかと思いますが、同じ26㎝と表記された靴でもサイズ感は全く違います。
たとえ同じブランドの靴だとしても、木型が変われば着用感は全く変わってきます。
つまり、靴のサイズ表記はあくまで目安でしかないということです。
・サイズ表記の仕方は国や靴の種類で違う
サイズ表記の仕方は国によって、履く人の足のサイズを意味している場合もあれば、靴の木型のサイズを意味している場合もあります。
また靴の種類(革靴やスニーカー)によっても違います。
(日本の革靴メーカーは履く人の足長にサイズを当てはめているのに対し、スニーカーは木型の全長を指している場合が多い。)
靴のサイズ表記にはそもそも世界統一の基準が無いので、全てをセンチ単位でまとめること自体に無理があるのです。
予備知識が無いままにサイズ表記だけで靴を買うのは、失敗するリスクが高いでしょう。
・足に合っていないサイズをそのまま履き続けてしまうことも
「ちょっと大きいけど返品するのも面倒だし、まぁいいか。」
というように妥協して履き続けてしまう人もいるかもしれません。
フィッティングのアドバイスをくれる人もいないので、サイズが間違っていること自体に気付けないことも。
サイズの合わない靴を履き続けることは様々な弊害をもたらします。
無意識のうちに健康面に影響が出ることも心配されます。
身体は歩行する度に無理にバランスを取ろうとするので、姿勢が崩れ膝、腰、首にも影響が広がる恐れがあります。
靴の扱い方を聞く機会がない
ネットショップでは靴を購入する際、購入後の扱い方についてアドバイスをくれる人がいません。
お手入れの仕方や修理に出すタイミングなど心得のない人にとっては、購入後に正しく扱えないことで靴の寿命が早くなってしまうということもあります。
扱いに慣れている方なら問題ありませんが、最初は専門店で一通りのことを聞いておきたいものです。
最後に
今回は靴をネットショップで買うリスクについてまとめてみました。
色々と書きましたが、時代の流れからすればネットショップを利用する人はもっと増えていくでしょう。
ネットショップと実店舗それぞれの特徴を理解して使い分けられれば、便利に越したことはありません。
一番問題なのは、知識がない(得る機会がない)ことで問題を問題と気付けないことです。
日本では正しい靴の選び方について、教育課程で教わることがないので、実際に靴を選び経験を積んでいくしかありません。
その点では、ネットショップだけでは経験値は上がりにくいでしょう。
靴は健康面にも関わるので、販売者もそのことをしっかり認識して対応する必要があります。
目先の売上ばかり追っていては、業界の衰退を止めることは出来ないでしょう。