元英首相トニー・ブレアが、18年間愛用した「Church’s」のフルブローグについて「安い靴は不経済だからね」と発言したというのは、なんとも英国紳士らしいエピソードです。
Gennojiです。
今回は良い革靴を履くことが良い投資と言われる理由についてお話しします。
冒頭のトニー・ブレア然り、英国では良い靴を履くことが「Good investment (良い投資)」であるという考え方が一般に浸透しているそうです。
ここで言う「良い靴」とは、高級品というだけでなく「足に合った靴」であることが前提です。
良い靴を履くことが、なぜ良い投資と言えるのか?
その理由について考えます。
クラシックな紳士靴は流行り廃りがない
「投資」と言われるものは簡単に価値が下がっては困ります。
クラシックな紳士靴は、長い年月を経て完成されたデザインが多く、流行り廃りの影響を受けにくい稀有な存在です。
スーツだと10年単位でシルエットのトレンドが変わり時代遅れ感が否めないことがありますが、紳士靴は定番のスタイルを選べば寿命を迎えるまで使い続けられます。
体型が変わっても足のサイズはあまり変わらない
サイズに関しても靴が長く使える理由の一つです。
10年も経てば自身の体型も変わってくるもの。
しかし、腹囲の変化に比べれば足のサイズはそこまで変化しないため、同じサイズの靴を長く履き続けることが出来ます。
(革靴が馴染みきって緩くなっても、ある程度インソール等で調整も可能。)
革靴は足に合わせて変化する
服飾の多くは新品の状態が完成形であり、経年と共に劣化していくもの。
しかし、革靴は新品の状態ではまだ未完成。
革靴は足に馴染んではじめて完成と言えます。
さらに、愛着を持って履き込まれた革靴は履き皺も豊かな表情となり、革もより良い風合いに変化します。
年季が入ったものの方が新品よりはるかに魅力的に見えることも良い革靴の特徴です。
持ち主の魅力を上げてくれる存在
良い靴を履くと背筋がすっと伸びて、姿勢も歩き方も変わります。
姿勢が良くなることで健康で若々しい印象にもなり、ビジネスなど様々な場面においてプラスに働きます。
良い靴を履くと、仕事に対する姿勢も違ってくるかもしれません。
逆に、足に合わない靴を履いていると足や腰が傾き姿勢が崩れます。長年そのような状態が続くと健康面にも影響を及ぼしかねません。
靴はそれだけ重要な存在なのです。
最後に
今回は良い靴を履くことが良い投資と言われる理由についてまとめました。
長く使えて持ち主をより魅力的にしてくれるような革靴は、ちょっと背伸びをしてでも手に入れる価値があるかもしれません。
昨今流行りの「サスティナブル(環境に配慮された)ファッション」も結構ですが、「物を大切にする」という昔からの教えの方がしっくりくるのは私だけではないでしょう。