【革靴】自分の足が甲高幅広だと思い込んでしまうワケ

「幅広の靴ある?」

「甲高幅広だから合う靴がないんだよね。」

靴屋で働いていると、この言葉をよく聞きます。

足を採寸して甲高幅広だったなら分かりますが、自己判断で甲高幅広だと思い込んでいる人もけっこう多いんです。

Gennojiです。

今回は、自分の足が甲高幅広だと思い込んでしまうワケについてお話しします。

なぜ、このテーマについて書くかというと、自分の足について正しく認識していなければ、いつまでも足に合った靴選びは出来ないからです。

おそらく、自分の足を甲高幅広だと思っている方は、靴を履いて幅や甲が痛くなった経験をされたのではないでしょうか?

甲高幅広を自己申告される方も、採寸してみると実際はそんなことなかったり、むしろ甲が薄くアーチが低下していることで幅広に見える足だったりすることが多くあります。

本当に甲高幅広の人は少ない

仕事柄、多くの方の足を採寸していますが、甲高と幅広がどちらも当てはまる人はそれほど多くはありません。

一昔前なら甲高幅広の方もそれなりにいたのかも知れませんが、生活スタイルの変化で足の形も変わりました。

「日本人は甲高幅広」なんていう言葉は昔の話で、現代の日本人の足に当てはまるものではありません。

本当に甲高幅広の人も確かに一定数はいます。

しかし、そういった方は自分の足と選ぶ靴にギャップが少ないので、そこまで靴選びに苦労はしないでしょう。

幅広が増えている

最近、非常に多いと感じるのは「甲低幅広タイプ」の足の方です。

このタイプの方は多くの場合、足裏の横アーチが低下しており、一見幅広に見えても実はとても薄い足をしています。

しかし、自分の足の甲が高いのか低いのかはよく分かりませんよね。

その為、自分の足は幅広という認識のみが先行してしまい、正しい靴選びの妨げになってしまう場合があります。

「甲低幅広」の人が横幅で靴のサイズを選んでしまうと、靴の中で足が前滑りしてしまい小指や親指が当たって痛いという状況になりかねません。

甲が薄い方にはアーチサポートの付いたインソールが有効です。インソールを入れることで靴のフィット感が高まるだけでなく、横幅の負担も軽減します。

細い足なのに甲高幅広と思い込んでいる人も

足囲・足幅がDとかEといった幅広とは言えない足の人でも、甲高幅広と思い込んでいる方がいます。

これも小指や親指の側面が当たって痛くなった経験から足幅が広いせいだと思うのでしょう。

小指や親指が痛くなるからと言って、幅広とは限りません。ほとんどの場合、靴のサイズ選びが正しく行えてないことが原因です。

革靴で足が痛くなったら、本当に伸ばすだけで解決するのか?

靴を購入する時は、まず足の計測を

初めて訪れる靴屋では、まず足の計測をしてもらうことをおすすめします。

足の計測を通して、そのお店の店員さんから客観的なアドバイスをもらうことが出来るからです。

もちろん店員さんの知識レベルも人それぞれでしょう。それでも初めて履くブランドであれば、あなたよりは靴のサイズ的特徴を分かっています。

足の計測もせず「27センチ出してください。」と言うのは、適切な靴選びから遠ざかることになります。まずは店員さんのおすすめするサイズを試してみてはいかがでしょう。

ちなみに、足の計測のノウハウのない靴屋は的確なアドバイスも出来ないお店と言って差し支えないです。

最後に

今回、お伝えしたかったのは自分の足に対する思い込みは、正しい靴選びを遠ざけるということです。

本当に残念なことですが、日本では正しい靴の選び方を教育されません。

だからこそ、まずはプロのアドバイスを聞いてみる。

自分の足の特徴を正しく認識して靴選びをする。

その経験を積むことで初めて足に合った靴選びが出来るようになります。

(または、本当に足に合った靴がこんなにも少ないという不幸な真実を知ることになるかもしれません。)

多くの人が快適な靴選びをすることが出来る世の中になることを望むばかりです。

【革靴のサイズ選び】フィッティングのポイントを解説

あなたの街の靴屋「Life with shoes」の店主。 (@Gennoji_LWS
国内外で靴作りをした元靴職人。
これまで5000人以上の足をみて靴選びのお手伝いをしてきました。
足に合った靴の選び方、印象を良くする靴のお手入れ、靴を長持ちさせる付き合い方をお伝えします。