今回はいつもと違い、個人的な趣味をただただ綴る内容です。
どうぞ軽い気持ちで見ていってください。
先日、こちらの靴を購入しました。
中山製靴のオールレザー登山靴です。
今使っている3シーズン用登山靴が痛んできたので、それに代わるものを探していたところ、この靴に出会いました。
(こちらは#900という表革のモデルで、今は廃盤のようです。自分のサイズのみ一足在庫が残っていました。これは運命!!)
コバに並ぶ二本のステッチが特徴のノルべジェーゼ製法の登山靴です。
オールレザーの登山靴は時代遅れ?
登山する方は分かると思いますが、今どきオールレザーの登山靴を履いている人はほとんどいません。
最近の主流は、ナイロン系生地のものや生地と革を組み合わせ裏地にゴアテックスなどの防水透湿素材を使ってセメント製法で作った軽量なタイプです。
それでも昔ながらのオールレザーを選ぶ理由があります。
かっこいいから。
そこに尽きます。
耐久性があるとか長く使えるとか色々ありますが、なにより趣があってかっこいいじゃないですか。
ときどきオールレザーの登山靴を履いている人を見かけるのですが、長年手入れされ鈍い光沢を放った靴はめちゃくちゃかっこいい!!
もともと革靴だったり革製品が好きなので、オールレザーにどうしても惹かれてしまいます。
とは言えオールレザーって実際どうなの?
登山靴はやはり「道具」ですから、使い勝手が悪くては話になりません。
昔ながらのオールレザー登山靴って実際どうなのか気になるところです。
オールレザーが最新の登山靴と比較されるポイント
・重さは気になるのか?
オールレザーになると、やはり靴自体の重量は重くなります。
現在主流の登山靴だと片足だいたい500g前後ですが、オールレザーになると片足で800〜1000g超えるものもあります。
ほぼ倍近い重さ。
しかし実際履いた時に重く感じるかは、フィット感でも違ってくるので重量だけで判断出来ません。
私の購入したこの靴も片足900gくらいありますが、抑えるところをしっかり抑えた作りをしているので、紐を締めると重さはほとんど気になりませんでした。
また、ある程度重量ある靴の方が振り子の原理で歩行を助けてくれる面もあるので、この辺りは実際に山で確かめてみたいです。
・防水性はどうなのか?
革=水に弱いというイメージがあると思いますが、中山製靴は4㎜厚の革を使っており、縫製部分の少ない一枚革で作られていますから水が浸みてくる心配は少ないでしょう。
しかし革が水を含んで重くなるのも嫌なので、防水性は大切です。
後で詳しく説明しますが、基本的にオールレザーの登山靴は買ってすぐ使えるわけではありません。
購入したらまず防水クリームを使って防水性を高めます。
防水クリームによってどの程度の防水性が発揮されるかは、実際に雨に降られた時に確認したいと思います。
・お手入れはどうなのか?
革ですから、やはり使用前・使用後のお手入れは必要です。
このあたりが面倒に感じる方はオールレザーをおすすめ出来ません。
私は普段から革靴の手入れなどもしており、むしろ手をかけることで革の風合いが良くなることが楽しみです。
購入して最初に行うお手入れについて詳しく説明します。
使用前のお手入れ方法
オールレザーの登山靴は買ってすぐに使えるわけではありません。
まずは栄養クリームで保革、その後防水クリームで防水性を与える必要があります。
今回はお店ですすめられたこちら2点のクリーム状ワックスを使います。
まずはレザーワックス(栄養クリーム)から。
靴ひもを外したら、レザーワックスを指にとって全体に塗り込んでいきます。
今回は表革なのでそこまで使いませんが、裏出し革の靴の場合、両足でチューブを1/3〜1/2ほど使うそうです。
全体にレザーワックスが塗れたら、一晩放置します。(ベトつきが無くなればOK)
次にナノクリーム(防水クリーム)を指で薄く塗っていきます。
コバの周りも革なので薄く塗っておきます。
再び放置してベトつかないようなら、全体をしっかりブラッシング。
これで使用前の準備は完了!
(ついでに解けにくい平ひもに変えてみました。うん、悪くない。)
ワックスを塗ったことで艶も出ていい感じ!
あとは山に行くだけです。
まずは足慣らしをかねて初夏の尾瀬に履いていきたいと思います。
登山靴は使ってナンボ。
実際の山で使ってみて感じたことなど、また改めてお話ししたいと思います。